あームカつく。
チャリで全速力で逃げるあいつの後ろ姿を思い出すたびに脳みその温度が上がるのが分かる。
ストーリーは以下。
まず友達と遊ぶ予定があって、その友達の家に行くと、オオカミ少年がその友達の家の前にいた。
めっちゃ久しぶりにそいつを見たし、ただの顔見知りっていうレベルの関係だったから特に話しかけずにいると俺の友達がオオカミ少年に話しかけた。
するとオオカミ少年は家に帰れずに最近この辺りをウロウロしてるらしかった。
なぜ家に帰れないのか聞くと、お母さんが怒るかららしい。
そして家に入れてもらえずご飯も食べさせてもらえない日が続いているとのこと。
これって虐待じゃない…?と思った。
そしたら案の定家にいるとお母さんに棒でよく叩かれているらしく、腕をまくると傷があった。
そして一言、「もう死にたい」と漏らした。
これはダメやろと思ってすぐ警察に電話した。
警察に事情を話して、オオカミ少年と警察も電話で話して、今からそっちに行くとのこと。
おぉ、これで何とかなるかなと思って20分ほど待つと警察が到着。
そして警察がオオカミ少年に事情を色々聞いてると、矛盾したことをポツリポツリと喋ることがあった。
警察:「誰か他に親戚とか身内で頼れる人はいない?」
オオカミ:「(離婚した)お父さんの家に行くと大丈夫そう」
警察:「お父さんはキミがお母さんに虐待されていることは知らん?」
オオカミ:「昨日お父さんに電話で話した。それでウチに来ていいよって言われた」
警察:「そっか、じゃ、これで大丈夫そうかな…?念の為にお父さんの連絡先教えてくれる?」
オオカミ:「お父さんの電話番号知らん」
警察:「ん?でもさっきお父さんに電話したって言ったよね?」
オオカミ:「……わからん。わからん」
ちょっと動揺してた。
なんかこいつ怪しいなと思った。
そしてお母さんは今東京へ旅行に行ってて家には誰もいないと言ってたから、オオカミ少年の家を知る友達と一緒にオオカミ少年の家の様子を見に行ってみた。
すると家の電気がガッツリついてた。
ますます怪しくなってきた。
このことをそいつに問い詰めると、弟が家にいるって。
その時思い出したけど、友達の話によると最近こいつに母親が死んだって泣きそうな顔で言われて、そうなのかと思ってたら数日後普通に母親は生きてたらしい。
なんかだんだんこいつが口から出まかせを言い放つ嘘つき野郎に見えてきた。
そしたら色々と話を聞いていた警察は一旦おばあちゃんの家に行こうという結論に達したみたいで、みんなでオオカミ少年のおばあちゃんの家に行くことになった。
すると途端にオオカミ少年の歯切れが悪くなって、「先行ってて」とか、「行きたくない」とか言い出した。
こいつ逃げるつもりだと思って、絶対に逃がすかとオオカミ少年の横にピッタリと付いて「行くぞ」と促しまくった。
そしてオオカミ少年が2、3分歩いて「ここ」と言った家の玄関先に着いたが明かりがついてない。
「家に誰もいないね」と警察の人が言うと、俺の友達が、ここおばあちゃんの家じゃないと言った。
もう本当にオオカミ少年。ウソの上にウソを重ねてさらにその重ねたウソもウソというレベルのSSS級大嘘つき。
そして俺の友達がおばあちゃんの家まで案内してあげると言うからもう少し歩くことになった。
すると途中から段々とオオカミ少年の自転車のスピードが上がってきた。
こいつ絶対に逃げるつもりだと思ってピッタリと並走してたら、「逃げん逃げん」って必死にブツブツ言ってた。
それもウソやろが!
そう思ってると後ろから「待って、ここがおばあちゃんの家ー!」って聞こえて、「ん?」と振り返った一瞬の隙に自転車を加速させてグングンと走り始めた。
ヤバいと思って俺も全速力で追いかけたけど、ほんと、卑怯なやつってめちゃくちゃ逃げ足が早いね。
とんでもないスピードで自転車をこいで追いかけることができないくらいオオカミ少年の姿が小さくなっていった。
もうね、ほんんんんっっっっっっっとうにムカついた。
周りに散々迷惑かけて、卑怯さ200%で逃走。
あの気持ち悪い腐った顔面をグーで思いっきりブン殴りたいと強く思った。
警察の人に申し訳なかったね。こんなクズ野郎のためにわざわざ出向くことがあったら本当に助けが必要な人も助けることができんなってしまう。
あのクズ野郎に二度とこんなナメた真似させんように本当にブン殴らんといかん。本当に。
結局予定してたこともできなくなって、ホント散々やった。
世の中いろんな奴がおるね。
まぁでも最悪のケースを考えると、ウソをつかれてクソムカついたのと、虐待されててそれを救えなかったのを天秤にかけるとまぁまだ良かったかなと思う。前向きに捉えようとするとね。クッソムカつくけど。
童話のオオカミ少年のクズさが身にしみて分かった出来事でした。
コメント