世界平和の理想と現実
「争いがない世界を望んでいる」
「平和な世界を目指したい」
戦争もなく平和な世界で過ごせるのであれば、人類全員がそういう平和な世界で過ごしたいと考えるだろう。
そして実際世界平和を望む声は世界に溢れている。
しかし、そういう声があるということはまだ世界平和は実現されていないということでもある。
日本は比較的平和な国だが、実際に世界に目を向けると中東を起点としてテロが吹き荒れ、南アフリカは紛争や犯罪で治安は最悪、最近だとロシアがクリミア半島を武力で奪った。
つまり世界を見渡してみると、とてもじゃないが世界平和だとは言えない。
そして各国の思惑、国益がぶつかる現実において、国同士の争いがなくなるとは思えない。
だから個人的には世界平和なんて現時点では無理ゲーだと思うが、それでは面白くないので世界平和が実現するシナリオをちょっと考えてみた。
まぁ、我々が「実行して実現するプロセス」というより、「こういう流れ」で実現するんじゃないかって考察だから、現実に何の役にも立たないけど。
ただ想像して楽しんでるだけだから、その辺を最初に断っておく。
世界平和を実現するにはエイリアンと戦うしかない!
結論から言うと、エイリアンが地球に攻め込んでくれば世界平和に近づくんじゃないかと思っている。
は?それって世界が滅亡するんじゃね?と思うかもしれないが、もちろんその可能性もあると思う。
しかし、世界平和が成されるにあたって、エイリアンが地球に攻め込んでくる必要性は否定できないと思っている。
なぜかと言うと、エイリアンが地球に攻め込んでくると、地球 vs エイリアンの構図になり、地球の国々が団結せざるを得なくなるからだ。
地球の国同士で争いなんかしている場合じゃなくなってくる。
そして急速に世界を統合する流れになってくるだろう。
その流れの中で、エイリアンに対抗するべく現在世界一の大国であるアメリカをリーダーとしてその他世界の国のリーダーで構成される世界政府が誕生し、それぞれの国から供給された兵士による地球軍が構成されるだろう。
こうした状況が整って初めて、エイリアンと戦うことができる。
まさに地球の総力戦。
そして激闘の末、エイリアンに勝つことができたとする。
地球は勝利に湧き上がるが、いつまでも浮かれたままではいられない。
なんせ一度エイリアンに攻め込まれたということは、他のエイリアンにも攻め込まれる可能性があるからだ。
世界政府はうかうかしていられない。
そしてそのまま世界を統合する流れが益々加速するだろう。
地球上で争いがあったとしても、地球内の国同士で争いごとなんてしている場合ではなく、世界は本気で地球上の国同士の紛争を解決しにかかるだろう。
また、紛争の当事国もそのような意識に変わっていくだろう。
そして世界政府の名の下に本格的な国際法の作成が始まり、世界警察を置き、地球全体で秩序を作っていくだろう。
そう、こうして世界政府が地球を統治していくようになると、国と国との争いは国際裁判所で解決するようになり、争いは戦争といった武力による解決ではなく法による解決になってくる。
つまり争いを力で解決することがなくなり、見事世界平和が実現されるという流れだ。
これが、世界平和実現のためにエイリアンの侵略が必要だと主張する理由だ。
世界に攻め込まれ、日本が大きく変わった幕末と明治
エイリアンに進攻されなければ世界平和が実現されないなんて、他力本願すぎてなんとも情けないと思うかもしれないが、これに似たような話がある。
それは日本の幕末にまで遡る。
日本もかつては世界(主にヨーロッパ)から侵略の危機にさらされ、かつ日本国内でも揉めていたものの、最終的には新しい政府主導で国内を統治していき、そして海外からの侵略を防ぐことができた。
そして少しずつ日本は民主主義へと移行していき、国民の声が政治に反映されるようになっていき、経済も発展し、昔と比べると豊かな生活も送れるようになっていった。
つまり外からの圧力で日本は変わった。
強制的に変わらざるを得なくなった。
これを世界平和規模で考えると、外からの圧力 = エイリアンとなり、世界平和が実現される過程においてエイリアンが地球を侵略することが必要になってくるというわけだ。
まとめ
もちろんエイリアンに侵略されて勝つか負けるかは分からない。
そもそも他の惑星から地球にやってくる時点で技術力は地球より上だろうから、世界平和にまで到達できない可能性も大いにあるとは思う。
それでも、日本だって当時技術力、国力がずっと上だった欧米列強に侵略されることはなかったから、諦める必要もないとは思う。
もし戦闘状態になれば、地球をナめるなよというところを見せつけてやりたい。
地球をエイリアンから救うため、そして、世界平和をかなえるために。
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