人事評価制度。
それは一般的にどこの会社にも存在するであろう制度。
しかし!
当たり前に存在するがゆえに、「じゃ、人事評価制度って何?」って聞かれると結構答えに窮すると思う。
かく言う自分も、「給料が上がるアレだろ?」ぐらいにしか思ってなかった。
しかし最近人事評価制度について見識を深めようと思い、何冊か本を買って読んでみたところ、実は人事評価制度は企業にとってかなり重要なシステムだという認識に今は変わった。
ズバリ、人事評価制度をうまく活用すると、業績が向上しやすくなるのだ。
どういうことかと言うと、まず人事評価制度をうまく活用すると、個々にこういった効果がある。
- 人が育つ
- 働く人のモチベーションが上がる
- 社長がしてほしいと思う行動を社員にとらせやすくなる
こういった人事評価制度による効果を通じて、結果的に企業の業績が向上していくというわけ。
人が育つ
「人が育つ」というのは、人事評価を通じてそれまでの業務のフィードバックが与えられ、課題が浮き彫りになり、そして次の目標が与えられてそれに取り組むということを繰り返すことで人がどんどん育っていくということであり、こういったPDCAサイクルをグルグルグルグル回すことでより素早く人材の育成に繋げていくのが人事評価制度の一つの大きな目的だ。
良かった点は褒め、改善すべきところは指摘してあげることで、人はどんどん成長していくので、そういう機会を提供する上で人事評価制度は人を育てるにあたってとても有用らしい。
ヘぇ〜と思った。
人事評価制度で人を育てるなんて考えたこともなかったからね。
給料が上がる制度としか考えたことがなかったからね。。。
社長がしてほしいと思う行動を社員にとらせやすくなる
また、他の例で言うと例えば人事評価項目に「困っている社員がいると積極的に助けた」という項目を設けると、社員はその項目を意識して働くことになり、結果として困っている社員を積極的に助ける風土が企業に生まれやすくなる。
そう、人事評価制度を活用すれば、社長がしてほしいと思う行動を社員にとらせやすくなる。
社員にはこうあってほしい!こういう企業を作りたい!というような企業を人事評価制度を活用すれば作りやすくなる。
このように人事評価制度には思ってた以上に色々な効果があり、とても可能性に富んだ制度だなと今はすごく思う。
もしここまで書いてきた内容で人事評価制度に興味が出たのなら、以下の2冊を読んでみてはどうでしょうか。
自分はこの2冊で人事評価制度がどういう制度なのかを理解できた。
別の本も買ってて読んだが、人事評価制度がどういう制度なのか、そしてどういう設計をしてどういう運用をしていけばいいかの流れを掴むには正直この2冊で十分かなって思ってる。
紹介するのは2冊だけど、結構奥が深くて面白いし、また人事評価についてある程度見識があると結局は自分の評価も上げやすくなってくると思う。
まとめ
とりあえず一旦浅く本の内容に触れてみた。
他にも、企業は業績が悪ければ給料を上げる必要はないと書かれていて、その辺を読んでみるとなるほど確かにそうだわなと思った。
業績が良くても給料を上げないのは従業員の不満が高まるから良くないと思うが、業績が悪ければもう正直に言うしかない。
そしてその分きちんと「人材育成を通じて自己実現の機会は提供しますよ、稼ぎが出た時はしっかりその分給料は上げますよ」と言えば従業員はまぁ最終的には納得するんじゃないかな。
やっぱりやりがいのある職場が従業員は長く居てくれるし、人事評価制度を活用すればやりがいのある職場作りに繋げられて人材不足に悩まされる確率も低くなってくるだろうなと思う。
この辺はこの本だけじゃなくモチベーション理論も絡めて考えるとより理解がしやすいと思う。
また、企業だけじゃなく、スポーツチームなどにも人事評価制度の考え方は活かすことができるし、集団を束ねる人にとっては人事評価の概要は知っておいて損はないはず。
あと、これらの本によると、アンケートの結果大企業も含めた日本のほとんどの企業は人事評価制度がうまく機能していないらしいから、他の企業と競争力で差を付けるには”人事評価制度のブラッシュアップ”はとても良いカードだと思う。
うん、とりあえずとても面白い本だった。
ぜひオススメ。
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